赤塚不二夫

映画「トキワ荘の青春」の公開で舞台あいさつをする赤塚不二夫さん。左端は藤子不二雄Ａさん。

天才漫画家・赤塚不二夫は、あこがれの手塚治虫が住んでいる東京・豊島区椎名町のアパート「トキワ荘」に寺田ヒロオ、石森章太郎（1985年以降石ノ森）、つのだじろう、藤子不二雄（ＡとＦ）らと生活を共にし、修業に励んでいた。62年に「おそ松くん」「ひみつのアッコちゃん」の大ヒットで一躍人気が出たが、ここから羽ばたいた者の多くが日本を代表する漫画家になっている。トキワ荘に集まったタマゴたちの青春群像を映画化した「トキワ荘の青春」（市川準監督）のＰＲに協力した赤塚は「市民権なんかなかった」と当時50年代中頃の状況を語った。赤塚死しても作品であり分身でもあるタモリがいる。「これでいいのだ」。(/_;)

＜社会・1995年12月3日掲載＞