第95回全国高校ラグビー(大阪・花園ラグビー場)で3大会ぶりに初戦を突破した北北海道代表、遠軽は今日30日、2回戦でシード校の石見智翠館(島根)と対戦する。試合前日の29日は大阪市内で約1時間、調整した。相手は25大会連続出場で高校日本代表候補を5人擁する強豪だ。プロップ井上雄太主将(3年)は「展開力があると聞いている。とにかく体を当て続ける」と道勢初のシード校撃破へ気持ちを高ぶらせた。

 日本代表も取り入れる攻撃陣形で突破を狙う。この日フィフティーンはSHを起点にFW2人が敵のマークを外す「アタックシェイプ」と呼ばれる戦術の確認に力を入れた。チームでは「大(だい)」と呼ばれており、SH武田俊哉(3年)は「1回戦では雰囲気にのまれて思うようなプレーができなかった。しっかりボールをさばくのが自分の仕事」と気を引き締める。スペースを生み出すことで攻め込むチャンスをつくり、得点を狙う。

 会場はメーンの第1グラウンド。チームにとっては12年度大会以来の舞台に山内宣明監督(47)は「体を当てられるかどうか。当てられればいい試合をしてくれるのでは」と期待していた。【保坂果那】