記念大会枠で出場の京都成章(近畿)が朝明(三重)に計10トライで快勝し、3回戦進出を決めた。

 1回戦で左足首を痛めた高校日本代表候補のCTB本郷泰司主将(3年)はベンチスタート。前半16分にSH貴島由良(3年)がチーム初トライをマークすると、FW、バックスが一体となったラグビーで得点を重ねた。万全でない本郷が出場することはなく、大黒柱のコンディション面でも次戦への収穫になった。

 湯浅泰正監督(51)はゲーム内容のみならず、チーム全体の成長を実感。ハーフタイムには選手だけでミーティングを行い、後半40得点の猛攻につなげた。湯浅監督は「ハーフタイムに僕は1つも喋れないんですよ。選手だけでやってしまうのは、うちだけじゃないですか? ハーフタイムに喋らせてくれないのは初めてです。でも僕が思ったことを、選手が全部言っていた。寂しかったですけれど」と笑顔で振り返った。