大会連覇を狙うシード東福岡が攻守に圧倒し、黒沢尻工(岩手)に快勝した。平均体重が昨季より5キロ上回る重量FWと、BKが一体のパワフルな攻撃で前後半計14トライ。後半28分、1年生SO丸山が脳振とうで退場するアクシデントにも動揺なく強かった。NO8服部主将は昨季チームと比べても「五分五分に近づけている。もっと上げて去年よりいいチームにしたい」と手応え十分だ。

 高校3冠を達成した昨季からの主力は2人しか残っていない。新チームは高校日本代表候補も半分の6人と戦力ダウンは否めず、けが人の影響などで苦戦続きだった。選抜大会は8強、7人制大会も16強。それでも藤田監督は「経験がなさ過ぎたが常に去年のラグビーを目指してきた」と“最強基準”へ鍛え抜いた。通算優勝回数で4位となる6度目の頂点へ自信は揺るぎない。