若狭東はフィジカルで勝る仙台育英にペースを握られて逆転負けした。SH村松哲平主将(3年)は「相手が強かった。でも、自分たちはスタメンの10人は2年生で若いチームだったので、来年はこの悔しさを晴らして欲しい」と思いを託した。

 立ち上がりは狙い通りだった。前半2分、相手のミスで敵陣22メートル付近でターンオーバーに成功した。相手のペナルティーをタッチに蹴り出し、左サイド5メートルのラインアウトを得た。

 「最初のラインアウトはモールでいけ」と試合前、朽木雅文監督(44)から受けた指示を実行した。FWの平均体重で10キロ以上も重い仙台育英の選手たちをインゴールに押し込み、NO8安藤淳(2年)が先制トライ。FWリーダーのロック幸池啓吾(3年)は「キックオフからプレッシャーをかけてボール奪おうと考えていて、イメージ通りの攻撃ができた」と、電光石火のトライを誇った。

 10-35で折り返した。後半も用意していたサインプレーを使いたかったが、ラックからの素早い攻撃が出来ず、点差を広げられた。