Bリーグ2部(B2)東地区の仙台89ERSを今季から率いる、後藤敏博ヘッドコーチ(50)が20日、仙台市内のホテルで就任会見を行った。

 13年皇后杯で、女子Wリーグのトヨタ自動車を日本一に導いた後藤HCは「Bリーグが非常に盛り上がっている。盛り上がる舞台で、やりたいと思っていた」と話した。現役時代は日本リーグの熊谷組、いすゞ自動車でプレーし、日本代表を経験。指導者としては日本女子代表コーチなどを務め、カナダや米国にコーチ留学もした。その実績などを高く評価した仙台がオファーを出した。

 昨季は1部(B1)西地区の三河や名古屋Dを中心にテレビ解説を務めて、リーグを見ていた。仙台は映像などで確認し「バスケットはまだ発展途上のチームと思った」と印象を語る。組織力をモットーに「オフェンスでもディフェンスでも、チームで勝つバスケットがしたい」と意気込んだ。

 仙台は昨季、富山とのB1残留プレーオフ1回戦に敗れてB2降格が決定。後藤HCのもと、1シーズンでのB1復帰を目指し、7月中旬に始動する。