日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ機構)が来秋発足させる新リーグのトップディビジョン参加チームが、現行のVプレミアリーグよりも増えることが25日、分かった。同日、東京都内で行われた新リーグ名称、新リーグロゴ発表会見で嶋岡健治会長(68)が明らかにした。

 現行のVプレミアリーグでは男女とも8チームが戦っているが、新リーグでは男子が10、女子が12チームになる見込み。新リーグに参加を希望するチームから提出されたライセンス申請書を機構側が審査し、最上位のS1ライセンス(以下S2、S3)を付与したチームがトップディビジョンで戦うことができる。ライセンスの審査項目は財政基盤、試合開催能力、運営スタッフ、地元自治体と協力関係など多岐にわたり、JリーグやBリーグも参考にして設定された。

 試合開催方式も地元密着を重視したホーム・アンド・アウェーになり、運営の全権もチーム側に委ねられる。参加チームは戦力の充実とともに経営能力も強化していかなければならない。嶋岡会長はプロ化について「私たちの方から推進していくことはありません。チームそれぞれに事情がある。ただ、ライセンスではチームの実力とともに財政、経営能力も問われますから、そういう(プロ化する)チームも出てくるでしょう」と語った。

 なお、新リーグの名称については「スーパーリーグ」とすることで進められていたが、すでに他の競技団体で使用されていることもあり、これまで親しまれてきた「Vリーグ」に落ち着いた。ディビジョンはV1からV3(女子はV2まで)に分けられる。

 参加チームは来年3月末に発表される。【小堀泰男】