日本カヌー連盟は22日、昨年9月のカヌースプリント日本選手権で起きた禁止薬物混入問題を受け、再発防止策の1つとしてインテグリティー補助教材冊子を作成、すべての加盟会員に対して配布することを発表した。

 3月27日から香川・坂出市で行われる、カヌースプリント海外派遣選手選考会の開会式では、競泳の松田丈志氏(33)によるインテグリティー保持のためのセミナーも実施する。ドリンク保管所も設置し、2月上旬に1台購入した防犯カメラと係員を配置することで再発防止に務めていく。スラロームの選手に対しては、4月の全日本選手権で同様に実施する。サプリメントの管理などの相談に応じるスポーツファーマシスト(薬剤師)制度導入の動きも本格化し、インテグリティー保持のためのセミナーも行う。

 禁止薬物混入を受け暫定的な資格停止処分を科されていた小松正治(26)は、カヌースプリント海外派遣選手選考会が処分明け後初の公式戦となる。