日本カヌー連盟は19日、東京都内で理事会を開き、昨年9月のスプリント日本選手権でライバル選手の飲み物に禁止薬物を混入させた男子の鈴木康大(32)について、定款上で最も重い除名処分とすることを6月3日の総会に提案すると決めた。

 総正会員の3分の2以上の賛成で承認される。石川県警が業務妨害の疑いで鈴木を書類送検する方針を固めているが、まだ手続きは完了していないという。ただ任意の調べに対し、混入の事実を全面的に認めていることなどを踏まえ、古谷利彦専務理事は「競技団体の自立性を発揮しなければいけない。独自に判断した」と説明した。