本田技研工業が28日、東京都内で新型レーサー(陸上競技用車いす)の発表会見を行った。

ホンダグループが総力を挙げて主にマラソン用に開発した新型レーサーは「翔(かける)」と命名され、4月に発売予定。オールカーボン製で標準重量8・5キロと、超軽量と高剛性を両立させた。特徴は座面下のボディー中央部に設けられたウイングと、ステアリング周辺のパーツをフレーム内に収めたビルトインデザイン。ホワイトのカラーリングに「HONDA」の赤いロゴが際立っている。

本田技研工業は大分県に設立したホンダ太陽をベースに00年から競技用車いすの開発に着手し、02年から選手たちにレーサーの提供を始めた。13年にはホンダ太陽、ホンダR&D太陽、八千代工業のホンダグループとしてフラッグシップモデル「極(きわみ)」の量産化に成功していたが、「翔」はそれに代わる最新鋭マシンになる。

会見に出席した契約ライダーでパラリンピック3大会連続出場の山本浩之(52)は「私たちがいい走りをするには道具の進化も必要。東京パラリンピック出場はまだ決まっていませんが、もし出るのなら新たなパフォーマンスを見せるために『翔』に乗りたい」と話していた。