世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)が、大逆転で優勝した1月の全豪以来の4強入りだ。

同25位のドナ・ベキッチ(クロアチア)に最終セット1-5まで追い込まれた。そこから逆転し、6-3、4-6、7-6のフルセットで勝ち上がった。

第1セットを奪いながら、第2セットに山なりの緩い球を混ぜられ、リズムを失った。2回戦では、縦回転の球でストロークを安定させた。この日は、打ち気をそそられ、打ち急ぐ悪いくせが出た。最終セットはミスを連発し、集中力を失った。

やる気がなくなった大坂だが、逆にそれが幸いした。打たずに相手のコートに返球する球が深く入り、勝ち急ぐ相手のミスを誘った。そうなると、世界1位に勝てるかもと逆に重圧がかかるのが相手だ。一気に追いつきタイブレークまでもつれた。

最後は大坂の集中力が戻り、大逆転勝利。勝った瞬間、「カモーン!」と大声で叫び、大逆転を祝った。準決勝は、同15位のコンタベイト(エストニア)-同61位のアザレンカ(ベラルーシ)の勝者と対戦する。