柔道のグランプリ・ザグレブ大会(クロアチア)に出場した日本代表が30日、羽田空港に帰国した。

女子78キロ超級で金メダルの素根輝(そね・あきら、19=環太平洋大)は、初の個人戦での世界選手権(8月25日開幕、日本武道館)へ手応えをつかんだ。

準決勝では過去1勝2敗と負け越し、180センチ超のキンゼルスカ(アゼルバイジャン)に勝利。163センチの19歳は「(2月の)グランドスラム・パリ大会で負けて、世界選手権前に勝ちきることができて良かった。組み手の部分を徹底して、(大舞台に向けて)良い流れができた」と収穫を口にした。一方、7カ月ぶりに国際大会を制したが、指導を意識する余り「(技を)かけ急ぎ、指導を取られた場面もあった」と課題を挙げ「雑なところもあったので、そこはしっかりと修正して、どんな相手でも対応できる強さを身に付けたい」と1カ月後の本番に万全の状態で臨む姿勢を示した。

男子100キロ超級で銀メダルだった原沢久喜(27=百五銀行)は「外国選手の力強さを改めて感じた。新たな対策が必要」と話した。