20年東京オリンピック(五輪)の女子マラソンまでちょうど1年となった2日、東京都内のコースコンディションを5キロごとに独自測定した。スタートとなる午前6時の新国立競技場付近は気温30・4度(数字は日刊スポーツ調べ)。フィニッシュ時間帯となる午前8時半ごろ、気温は35・7度まで上昇した。日本陸連と連携を図っている気象予報会社ウェザーニューズもコースの日陰などを調査。まさに灼熱(しゃくねつ)の戦いとなるが、地の利を生かし、少しでも有利にレースを進めていく。

   ◇   ◇   ◇

マラソンの暑さ対策について競技自体は組織委、沿道は東京都が担当している。2日、取材に応じた組織委によると選手向けには、一般的な大会と比較して給水所を増設し、そこで氷を配布する。医療態勢も増強する。観客向けの暑さ対策は都環境局によると、テントやミスト設備が整った休憩所を設置する。今年9月15日のテスト大会では芝公園と共立女大の2カ所に設置。五輪本番では場所を増やす検討もしている。休憩所では水を含ませて首に巻くと涼しいネッククーラーや、かち割り氷、手回しファンなどを無料配布予定。マラソン以外の競技会場外の暑さ対策予算を約20億円計上している。