東京オリンピック(五輪)でメダル獲得を目指す日本は、11位に終わった。1走の高橋侑子(27=富士通)が最初のスイムで出遅れ。2走のニナー・ケンジ(26=NTT東日本・NTT西日本)、3走の井手樹里(36=スポーツクラブNAS)も上位を追うことはできず、アンカーの古谷純平(36=三井住友海上)もランで失速した。

「スイムでいいスタートを切りたいと思っていたけれど」と高橋が悔やめば、井手も「バイクで離されてしまった」。古谷も「最後に順位を落とし、悔しさが残る」と振り返った。

オーストラリア出身で日本国籍取得申請中のニナーは「いいレース。みんなは頑張りました」と前向きに話したが、中山俊行五輪対策チームリーダーは「これが今の実力。入賞(8位)は見えているけれど、目標とするメダルはまだ遠い」と冷静に分析した。

レースは1走のスイムを終えた時点で英国ががトップに立ち、フランス、米国と激しい争いを展開。最後はフランスのアンカー、コナンが英国のイーとゴール前まで大接戦を演じ、最後は逆転で写真判定の末の優勝を決めた。「信じられない。勝てるとは思わなかった」とコナン。イーは「全力は尽くしたし、満足している」。米国の1走、ラパポートは「いいコース。来年に向けて、経験できたのは大きい」と話していた。