東京オリンピック(五輪)で男女アベックメダルを目指すホッケー日本代表が、“新大会発足”という追い風を得ようとしている。今夏、オリンピック前の最終調整の場としてスポンサー冠大会「SOMPO CUP」が開催される見通しであることが1日、分かった。

7月下旬からの五輪本番前に、国内で最後の国際試合を経験することで、悲願のメダル獲得にむけて準備を整えることになりそうだ。相手は男子はカナダ、女子はスペインと、五輪に出場する代表チームを招待し、男女ともに1試合を開催する予定。時期は5月、場所は東京・大井ホッケー競技場を第一候補に、会場や日程の調整を行っているという。

損保ジャパン日本興亜は、日本ホッケー協会のダイヤモンドパートナー。18年に大阪・茨木で女子4カ国国際大会SOMPO CUPを開催した実績もある。五輪直前に冠大会を設けることで、男女ともに日本ホッケーの強化をけん引する狙いがある。サッカー日本代表が、定期的に冠大会の国際試合を開催して着実に強化を図っているのと同様、ホッケーも海外チームとの試合を糧にして、五輪の大舞台で飛躍することが期待される。

ホッケー女子日本代表チーム「さくらジャパン」はアテネ、北京、ロンドン、リオデジャネイロに続く5大会連続出場で、今大会は「金メダル獲得」を目標に掲げている。男子は「サムライジャパン」の呼称で、1968年のメキシコ大会以来52年ぶりの出場を決めた。32年ロサンゼルス五輪では日本のオリンピック史上、団体競技としては初めてのメダルとなる銀メダルを獲得している。SOMPO CUPから五輪へ-。ホッケー新時代の物語が始まる。