B1新潟アルビレックスBBは23日、アオーレ長岡で練習を行った。新型コロナウイルスの影響で4月1日までのリーグ戦が中止となり、再開は未定。他球団では帰国する外国籍選手がいる中、PFラモント・ハミルトン(35)、PFエグゼビア・ギブソン(31)、PFニック・パーキンズ(23)は、不安を感じながらも前向きに練習に取り組んでいる。

2日間のオフが明けたこの日、3人も普段通りに参加した。しかし、日本と母国米国で新型コロナウイルスの感染が拡大していることへの不安から19日、北海道のケネディ・ミークス(25)が契約を解除し帰国。滋賀のジェフ・エアーズ(32)も22日までに帰国した。ハミルトンは「彼らの気持ちは理解できる」。ギブソンも「おのおのの状況がある」と心情を察した。

新潟の3人も家族を残して米国から来日。「連絡は毎日取っている。お互い心配しあっている」とギブソンは言う。4月1日までの試合中止が決まった後、3人は新潟の小菅学社長(46)、コーチ陣らと話し合いの場を持った。「不安を理解し、尊重してくれた」とハミルトン。ギブソンは「バスケが好きだし、仕事。だからここでやっている」。パーキンズは「毎日20回以上は手洗いをし、余計な外出はしない」と細心の注意を払う。それぞれ気持ちを整えることに懸命だ。

メインアリーナのアオーレ長岡があり、チームの活動拠点の長岡市でも21日に初の感染者が確認された。身近に不安要素が現れたが、今のところすぐに帰国することは考えていない。「リーグ戦が再開したらしっかりと臨めるように。プロフェッショナルとしてやらなければならない」。ハミルトンは前向きに話した。【斎藤慎一郎】