新型コロナウイルスの感染拡大を受け、職員の感染者が続出している全日本柔道連盟(全柔連)が、SNS上で「いま柔道家にできること」と題し、柔道選手がリレー方式で競技以外の一面を披露する動画を公開している。
講道館柔道の創始者で近代柔道の父として知られる嘉納治五郎が唱えた「自他共栄」「精力善用」と、指導理念「文武両道」の3テーマを軸に情報公開。12日までにアップされた「文武両道」編では「今だから勉強も取り組もうチャレンジ」と題し、16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)男子100キロ級銅メダルの羽賀龍之介(28=旭化成)が愛読書である岡本太郎著「自分の中に毒を持て」を紹介。大学2年時に購入して「自信がない時や不安な時に覚悟をもらえる。今でも定期的に熟読している」と説明した。羽賀からバトンを受けたリオ五輪男子100キロ超級銀メダルで、東京五輪代表に内定している原沢久喜(27=百五銀行)は「留魂録 吉田松陰の死生観」を推薦し、「幕末に興味があり時代は違えど、同じ山口県出身の方の生き方は参考になる」と話していた。
目的を達成するために精神と体の力を最も有効的に働かす「精力善用」編では、男子66キロ級で五輪2大会連続銅メダルの海老沼匡(30=パーク24)が自宅で長女とともにクッキー作りに初挑戦。動画撮影者の妻にアドバイスをもらいながら星やハート形などのクッキーを完成させ、「皆さんも普段やらないことにチャレンジしましょう」と呼び掛けた。
全柔連では4日から職員の新型コロナウイルス感染が相次ぎ、この日までに12人の感染者が確認された。選手たちのチャレンジ企画は、ネットユーザーだけでなく、多数の全柔連職員も勇気づけるだろう。


