B1新潟アルビレックスBBのPF鵜沢潤(38)の現役引退会見が10日、アオーレ長岡で行われた。

サプライズで登場したPG五十嵐圭(40)らにねぎらわれながら16年間の選手生活にピリオドを打った。

涙が止まらなかった。思い出の試合に18-19年シーズン、中地区優勝を決めた川崎戦(19年4月)を挙げると涙腺が崩壊した。「泣かないと決めていたんですけどね…」。そう言いながら目頭を押さえた。

13年間在籍した名古屋Dから17年に新潟に移籍。18年から2年間、主将としてチームをまとめた。「移籍する時、新潟でユニホームを脱ぐと決めていた」。その言葉通り、4月に退団が決まると引退を決意した。

会見終盤に五十嵐、池田雄一(36)、石井峻平(24)、星野曹樹(22)が登場。鵜沢と同じように目を腫らした五十嵐に「潤とはいちばん長く一緒のチームでプレーした。新潟に来てくれて良かった」の言葉を贈られるとハンカチが手放せなくなった。

「新潟で過ごした3年間は最高の選手生活でした」。積み重ねた経験を生かし、今後は指導者の道に進む。「いつか新潟の監督として呼んでもらえるように頑張りたい」と少し笑顔を見せた。【斎藤慎一郎】