米国のフィギュアスケート地方大会、コロラド杯のシニア男子のフリーが15日(日本時間16日)に行われた。コロラド州センテニアルのファミリー・スポーツ・センターで催され、新型コロナウイルス感染予防策として無観客での実施となった。

シニア男子は、日本で19年に行われた世界選手権(さいたま)の銅メダリスト、ビンセント・ゾウ(19)が優勝を飾った。ショートプログラム(SP)で103・95点の高得点をマークして首位発進していたが、フリーでは176・69点を稼ぎ、合計280・64点とした。

冒頭、SPに続き、高難度の4回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプを決めた。4回転サルコーは回転不足の判定、後半の4回転トーループで転倒はあったが、上半身、下半身を休むことなく動かして、ミーシャ・ジー氏の振付によるMUSEの「Algorithm」の曲を体現していった。最後のコレオシークエンスで珍しい転倒もあったが、コロナ禍の影響もあっただろうシーズン初戦を滑りきった。

SPで2位につけていた19年の世界ジュニア王者の樋渡知樹はフリーには出場しなかった。