女性問題で揺れる競泳男子の瀬戸大也(26)が、13日にも日本水連から処分を受ける見通しとなった。12日、都内の同連盟を濃紺のスーツで訪れて約1時間、倫理委員会の事情聴取を受けた。倫理委員長も兼ねる坂元専務理事は「真摯(しんし)な態度で説明を受けたか?」と質問されて「そうです」と答えた。また瀬戸からの謝罪の言葉について「ありました。いつもと同じでした」と説明した。

同連盟は事情聴取後、13日に臨時常務理事会を開いて、倫理委員会からの報告を受けることを発表。そこで瀬戸への処分の有無、内容を決めることになった。

瀬戸は競泳陣で唯一、東京五輪代表に内定している。ただ坂元専務理事は6日に「法に触れていない。そこは大きな判断基準。顧問弁護士と相談したが、他の事例を調べた上で(女性問題は)代表を剥奪する理由としては希薄とのことだった」としている。処分が出た場合でも「厳重注意」「1~2カ月の日本代表活動停止」などが予想される。

瀬戸は9月23日に「デイリー新潮」で女性問題を報じられた。同24日にマネジメント会社を通じ「本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。同30日にANAから所属契約を解除され、日本オリンピック委員会シンボルアスリートと競泳日本代表主将を辞退している。