女子決勝は盛岡白百合学園が102-63で盛岡市立を退け、2年連続23度目の優勝で全国出場を決めた。スモールフォワード(SF)佐藤実花主将(2年)が29得点で勝利に貢献。3年生はベンチ入り15人中3人だけの若いチームを引っ張った。

先発5人の平均身長で約5センチ上回り、攻守で圧倒した。先行されたのは4点目まで。開始1分半過ぎからリードを奪い、点差を広げていった。1年生フォワード山田杏美も準決勝で1本も決められなかった3点シュートを4本沈め、「積極的に打てました」と笑顔。センター菊地美奈(2年)も19得点にポストプレーやリバウンドで活躍した。2点シュート12本を決めた佐藤主将は「杏美が決めてくれたので心強かった。美奈もリバウンドをとって支えてくれた。みんなでカバーし合えた」と満足した。

守備でも第2クオーター(Q)は5分半過ぎまで、第3Qも4分半過ぎから相手に得点を許さなかった。若いチームだが昨年の全国レギュラー全員が残り、経験値は高い。就任14年目の小川陽監督(50)は「どこからでもシュートが打てる。ハイスコアでなければ勝てない。攻守の切り替えを早くしてディフェンス力も高めたい」とさらなる高みを目指す。【佐々木雄高】