フィギュアスケートの情報を毎日発信しています。

今日のイベント

【大会】

全日本選手権

▼会場

長野市ビッグハット

▼種目

アイスダンス・リズムダンス(RD、午後3時半~4時7分)※競技時間は以下すべて予定

男子フリー(午後5時4分~同9時11分)


今日の1枚

日刊スポーツが蓄積してきた写真の中から厳選して紹介します。

2017年12月24日
2017年12月24日

17年12月、フィギュアスケート全日本選手権エキシビションで平昌(ピョンチャン)五輪代表選手が特別演技で共演。手前左から宇野昌磨、田中刑事、坂本花織、宮原知子。


今日の出来事

高橋大輔が2季ぶり4度目の全日本王者(2009年)

高橋が見事に復活した。2季ぶり4度目の全日本王者。そして、その道は、バンクーバーへとつながった。重圧で崩れそうになる気持ちを、必死で支えた。決して満足のいく演技ではない。それでも「優勝という形で(五輪代表をつかめたのは)心よりうれしい」と、喜びをかみしめた。

冒頭の4回転は両足着氷でバランスを崩し、3回転扱いになった。後半の3連続ジャンプも単発ジャンプになった。優勝と五輪代表決定にも「悔いが残るフリーだった」と反省した。それも、五輪で勝つためには、SP、フリーともに完ぺきな演技をして、王者になりたいという高い目標を掲げてきたからだ。

つらい復活への道だった。順調に全日本で優勝して出場権をつかんだ前回のトリノ五輪とはまったく違う代表入りだ。今大会前に「昨年はここに立っていられるかどうか分からなかった」と話した。昨年10月の練習中に3回転半ジャンプを着氷した瞬間、右ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂に、内側半月板損傷という大けがを負った。今年の1月からリハビリを始めたが、想像を絶する痛みから逃れるため、1週間も姿をくらましたほど。しかし、「この経験は絶対に五輪に役に立つ」と、ひと回りたくましくなって復活した。

リハビリ後も、常に五輪で金メダルを取ることをイメージして練習してきた。その五輪のために今季は、スケート靴を通常の4倍の13足も発注した。ジャンプの基礎点が1・1倍になる後半に、3回転半を移動させる五輪専用フリープログラムも計画中だ。

期待された前回のトリノ五輪はSPで5位につけながら総合で8位に終わった。「今回(の五輪)は全日本チャンピオンとして恥じない演技をしたい。もちろん目標は金」。高橋の復活劇は、バンクーバーで金を取った時に初めて幕を閉じる。