盛岡白百合学園(岩手)が77-67で東海大諏訪(長野)に逆転勝ちし、10年ぶりに初戦を突破。女子の東北勢では唯一、2回戦に駒を進めた。

最大20点差を追う展開を強いられたが、最終の第4Q序盤、1年生ポイントガードの杉内李緒が反則を誘う3点シュートとフリースローで勝ち越した。途中出場ながら司令塔としても計6アシスト。得点とリバウンドで、佐藤実花(みはる)主将、菊地美奈、長山叶愛(とあ)の先輩2年生トリオのダブルダブルを演出した。同Q中盤、ターンオーバーからレイアップシュートで一気に突き放した杉内は「自分が決めて流れを変えるつもりで、弱気にならずにいつも通り、自信を持ってシュートを打てました」と胸を張った。

昨年は桐生商(群馬)に第3Qで逆転されて初戦敗退した悔しさ生かした。3年生はベンチ入り15人中3人だけ。小川陽コーチ(50)は「第3Qにズルズルといかずに(気持ちを)切り替えることができた」と、若いチームの精神的成長に目を細めた。【佐々木雄高】