東海大諏訪(長野)が試合終了の瞬間までもつれた大接戦を制した。前半は佐世保工(長崎)に39-42とリードを許したが、第3クオーターに64-58と逆転。迎えた最終第4クオーターは得点を奪い合う稀にみるシーソーゲームになった。

勝負を決めたのは3ポイント2本を含む30得点を量産した仁藤優貴(2年)だった。77-82で迎えた残り1分36秒に3ポイントシュートを決めて2点差に詰めると、88-88で迎えた残り8秒から勝負を決めるシュートを入れた。その後のフリースローでさらに1点を追加してゲーム終了。「意地でも自分がゲームを決めてやろうと思っていた。もともと20点は取るつもりだったけど、エースの自分がチームを勝たせるという思いがプラス10点につながったと思う」と振り返った。

24日の土浦日大(茨城)との1回戦に備えて直前調整をしていたが、開会式前日に土浦日大が部内での新型コロナウイルス感染を理由に欠場を発表したため不戦勝となった。「すごく大変でした。選手は強敵相手となった24日にピークを合わせていたので肩透かしのようになって。練習会場の手配にも影響しました」と入野貴幸監督。仁藤も「いきなりの2回戦で、最初は自分たちのリズムがなかなかつかめなかった」と明かした。

3回戦は強敵の報徳学園(兵庫)。「留学生がいるが、我慢強く自分たちのプレーをやりたい。目標はもちろん日本一です」と仁藤は言い切った。