昨年優勝の桜花学園(愛知)が、2年連続決勝進出を決めた。第1クオーターに司令塔の江村優有(3年)が12得点を挙げるなど開始から主導権を握った。

「チームメートがかたくなっていて、桜花の流れじゃなかったので、自分が点を取りにいこうと思いました」。2試合連続30点超えとなる31得点を記録した主将が、開始からチームをけん引した。

今年のテーマは「圧倒的に勝つ」。20点差をつけての決勝進出にも井上眞一監督は「今日は最悪。ディフェンスが好きなようにシュート打たれた」とおかんむりだった。28得点36リバウンドを記録したセンターのナイジェリア人留学生オコンクォ・スーザン・アマカ(3年)も「自分のプレーが全然できなかった」と涙を流して悔しがった。

この自分たちへの厳しさが、今年の桜花学園の強さでもある。「最初はよかったけど、途中でやられたところがあったので、そこが反省点。もっと全員でディフェンスできるように修正していきたい」。1年から司令塔を担う主将の江村は、2年連続優勝へ向けてもう1度チームを引き締めるつもりだ。