千葉百音(宮城)がノーミスの快心演技で中学ラスト大会を締めくくった。フリーで112・95点の合計172・27点。冒頭に3回転ルッツ-3回転トーループの2連続ジャンプを決めると、3回転フリップ-2回転トーループ-2回転ループの3連続から最後の3回転ループまで、すべて成功させた。

ガッツポーズし、得点が出ると自らへ笑顔で拍手。「とりあえず1回も転ばなかったところが、今季の自己ベストにつながった」。前日のショートプログラム(SP)もノーミスの納得できる大会になり「練習通りの、いいジャンプが跳べた。すごくうれしいです」と喜んだ。

中学3年生。最後の演技を終えて、振り返りと来季へ。「悔しい試合が多かった…。今回ノーミスでそろえられたのは良かったんですけど、やるべき大会でやらないと。来年こそは、もっと詰めた練習をして、全日本や全日本ジュニアで納得できる演技をしたい」と意気込んだ。

4月から東北高へ進学する。荒川静香、羽生結弦という五輪金メダリストと同じ道。「4回転トーループが降りられるようになりたい。全日本の後から練習を始めています」と明かし「お手本にしているのは羽生選手だったり(ロシア勢の)トルソワ選手、シェルバコワ選手やワリエワ選手。女子でも跳んでいるのでピッチの速さ、軸を作るタイミングを参考にしています」と上を見た。