フィギュアスケート世界国別対抗戦(15~18日、丸善インテックアリーナ大阪)に出場する日本代表選手が5日、大会に懸けるテーマとコメントを発表した。

日本の前回優勝に貢献した17年以来、2大会4年ぶり3度目の出場を決めた羽生結弦(26=ANA)はテーマを、この言葉にした。

「誰かの光になれるように」

3位だった先月の世界選手権(ストックホルム)をはじめ、行く先々でコロナ禍の厳しい現状を実感。その中でも「会う人、声をかけてくれる人たちが、もちろん世界選手権は完全に良い演技だったとは言えないんですけど、それでも『勇気をもらえました』とか『希望の光』でしたとか言葉をいただいた時に、僕はたとえ結果が良くなかったとしても、良い演技だったと納得できる演技じゃなかったとしても、誰かのためになれているのかな」と感じたことが理由。「それを常に心の中に持ちながら演技したいな」と抱負を語った。

3大会連続の出場となる男子の宇野昌磨は「スタート」を掲げて「全日本選手権、世界選手権が終わって、また1歩先に踏み出したい。国別対抗戦が初戦の気持ちで」。女子で2大会連続の紀平は「全力を尽くす!」と意気込んだ。【木下淳】