2年に1度行われる団体戦が、いよいよ幕を開ける。

日本は17年以来、2大会ぶりの優勝が懸かる。初日の見どころを紹介する。

◆アイスダンス・リズムダンス(RD、午後3時5分開始)

世界選手権代表の小松原美里(28)と尊(28=ともに倉敷FSC)の夫婦が出場する。尊はRDに向けて「70点を出したい」と目標を設定。3月の世界選手権は68・02点にとどまっており、演技最終盤の「ダイアゴナル・ステップ」を伸びしろと捉えている。

世界選手権で金メダルを獲得したシニツィナ、カツァラポフ組(ロシア)など、世界トップレベルの演技にも注目が集まる。

 

◆女子ショートプログラム(SP、午後4時25分開始)

全日本選手権2連覇中の紀平梨花(18=トヨタ自動車)は13日の練習中、腰に痛みが発生。得点源となるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は「入れるとは言い切れないけれど、入れたい気持ちはいっぱいです」と明かす。

SPは4回転を組み込めない。3回転半を武器とする24歳のトゥクタミシェワ、世界選手権優勝の17歳シェルバコワのロシア勢を含めて、演技全体の完成度の高さが鍵を握りそうだ。

坂本花織(21=シスメックス)は世界選手権後に3回転ルッツの踏み切り矯正に取り組んでおり、来季に向けて判定が注目される。

 

◆男子SP(午後6時25分開始)

羽生結弦(26=ANA)はコロナ禍でのSP披露に、価値を見いだしている。明るい曲調の「レット・ミー・エンターテイン・ユー」の演技に向けて「この世の中でも、楽しめるプログラムになっていると思います。『少しでも心から沸き上がるものがあったらいいな』と思って滑りたい」と見る者へ気持ちを伝える。

宇野昌磨(23=トヨタ自動車)は14日の前日練習でジャンプが不調。世界選手権後に靴を替えた影響もあり「試合はまとめられるように最善を尽くしたい」と誓っている。

米国からは世界選手権3連覇中のチェンが出場。ハイレベルな争いとなりそうだ。