開演を前に、今大会の競技日程を終えた男子の羽生結弦(26=ANA)が報道陣の合同オンライン取材に応じた。

-昨日(17日)4回転半ジャンプを跳んだ。この場所で挑戦した理由や意義や手応えは

お客さんが入っているとは全く思っていなかったんですけど。フリーが終わった段階で体がそんなに疲れていなかった、というのもあって。試合の場所でやることに意義はあるかなと。

あとは、また1人で練習することになると思うので、そういう中で、やっぱ刺激が少ない中でやるよりも、刺激がある、すごい上手な選手がいる中でやった方が自分のイメージも固まりやすいかな、というような意味を持っていました。

ただ、実際やってみたら全然、良い時のジャンプに全然ならなくて。非常に悔しかったんですけど。もっと良いです、本当は! 本当はもっと近くなっていると思いますし、はっきり言って、めちゃくちゃ悔しかったんで。良いジャンプが全然できなかったんで。この悔しさをバネに、若い時みたいですけど、ホントがむしゃらさも備えつつ、冷静にいろんなことを分析しながら、本当に自分の限界に挑み続けたいなと思っています。

-練習の終盤、ダブルアクセル(2回転半)が両足着氷になり「それでいいんだよ」と言っていた

昨日は、最初から浮かなかったんですね、ジャンプが。全然、回転が足りなかったので。自分にとってはかなり感触の悪い4回転をずっと跳んでいて。最後、ダブルアクセルでパンクしたあたりから、やっと氷をつかみ始めたかなって思っていて。やっと高さが出せ始めていたので、それで「回せよ」っていう。

何かやっぱ高くなると、完全に体が拒絶反応を起こしたりとか。あとは高さと回ることの両立がかなり難しいジャンプなので、それが、そういう発言につながりました。【木下淳】