「藤浪」と「菅野」が、スケートでコラボ!? 

フィギュアスケートの「ブルーム・オン・アイス」が24日、木下アカデミー京都アイスアリーナで行われた。将来有望なスケーターが花を開いていく様子をイメージし「ブルーム(Bloom)」と名付けられた新設のアイスショー。数人の選手が一緒に演技を披露する「グループナンバー」にも、工夫がにじみ出た。

第1部では野球の要素を存分に盛り込む「Load up the Bases」を選手、コーチが一体となって演技した。ペアの櫛田育良(13)はプロ野球阪神・藤浪晋太郎投手(27)のユニホーム姿となり、巨人菅野智之投手(31)のユニホームを着用した森口澄士(19)と息のあった滑りを披露した。森口は「(衣装を)着られるサイズが僕は巨人、育良ちゃんは阪神でした」と笑顔で舞台裏を明かし「ケガでジャンプができない選手もいるけれど、田村(岳斗)先生が1人1人の長所を生かして(プログラムを)作ってくれた。とてもいい経験でした」と振り返った。

今回のアイスショーには、3月の世界選手権でペア10位となった三浦璃来(19)、木原龍一(28)組(木下グループ)も出演。まだ大会出場の経験がない櫛田、森口組は、日本トップの2人からアドバイスを受けたという。櫛田は三浦からリフトの際に姿勢を保つ方法の助言を受け「学んだことを生かしていきたいです」とニッコリ。教える側の木原も「次の世代が育ち始めている。何かサポートできることがあれば、サポートしたい」と歓迎した。

シングルと比較し、日本勢の強化が遅れているペア。笑顔あふれるアイスショーは将来有望なペアスケーターにとって、貴重な学びの場になった。【松本航】