五十嵐蓮(新潟・新津南3年)が県の高校チャンピオンになった。決勝で長谷川凌雅(同・海洋3年)を土俵の外に押し出した。学校に相撲部のないところから獲得した県の頂点。「相手の圧が強いので自分も必死にやらなければと思った」と振り返った。

前日26日に右足首を捻挫した。痛み止めの薬を飲んで出場したが、患部にはテーピング。足を引きずって歩いていた。そんな状態で個人戦は予選リーグ4勝。決勝トーナメントも優勝までに2勝した。「足をケガしていても優勝は狙っていた」と話した。

五泉南小3年から相撲を始めて10年目。出場が決まっていた国体は新型コロナウイルスの影響で中止となり、この大会が高校最後の大会だった。五十嵐は「最後に結果を出せてうれしい」と優勝の喜びを表現した。【涌井幹雄】