9月25日、F1第15戦ロシアGP予選が行なわれ、マクラーレンのランド・ノリスがキャリア53戦目で自身初のポールポジションを獲得した。

ソチ・オートドロームは朝から雨が降り続き午前中のフリー走行3回目やサポートレースが中止となる中、予選の1時間前になって雨が上がり予選は時間通りに開始を迎えた。ただし路面は濡れておりウエットコンディション。

金曜に続きメルセデスAMG勢が速さを見せ他を圧倒するが、最終Q3の途中から路面が急激に乾いていき各車がドライタイヤに交換する展開に。ルイス・ハミルトンがピットインがやや遅れた上にウォールに接触してノーズ交換を強いられ、コースインしたもののタイヤを温める時間が充分に得られずタイム更新ならず。

その中でいち早くドライタイヤに交換した若手が速さを見せ、ノリスがトップタイムを記録。2位にはフェラーリのカルロス・サインツ、3位には来季のメルセデスAMG移籍が決まっているウイリアムズのジョージ・ラッセルが入り、ハミルトンは4位となった。

「初めてのポールポジションはとても嬉しいし最高の気分だよ、何と言って良いのか分からない。スリックタイヤに交換してなんとか最後にアタックをまとめることができた。スリックタイヤかインターミディエイト(朝溝)タイヤか際どいところで前の周は2秒も遅かったけど、次の周は必ずグリップが来ると思ってかなりリスクを冒して攻めたんだ」(ノリス)

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、今季4基目のパワーユニット投入による最後尾グリッド降格ペナルティが決まっているためタイムは記録せず20位。アルファタウリ・ホンダ勢はQ2セッションのコンディションに上手く対処できず、ピエール・ガスリーが1セットのタイヤで9周にわたって走り続けたためタイムを更新できず12位でQ2敗退。角田裕毅は不慣れなウエットコンディションで最後に新品タイヤを投入してタイムを更新したものの13位に終わった。(米家峰起通信員)