銀メダルを獲得した東京オリンピック(五輪)後の初の公式大会で、日本(世界ランキング8位)が決勝で中国(同7位)に78-73で競り勝ち、大会初の5連覇を達成した。

若手中心の日本に対して、中国はほぼ五輪メンバーで、2メートル超のセンター2人を含め平均身長も9センチ高い186センチだった。そんな強豪に、宮崎早織(26=ENEOS)が26得点、11アシストと大活躍。赤穂ひまわり(23=デンソー)が大会MVPに選ばれた。恩塚亨新監督(42)は試合後、選手らと抱擁を交わして喜びを分かち合った。

ホーバス監督の後任となる恩塚監督は、東京五輪ではアシスタントコーチを務めた。指揮を執る東京医療保健大では、大学新設のタイミングで企画書を学校側に持ち込み、女子バスケットボール部創部に奔走。その後は短期間で、大学選手権(インカレ)4連覇の強豪に育て上げた。

日本代表にも自らを売り込み、07年からアナリストとして関わるようになった。監督就任会見では「ワクワクがあふれるバスケ界へ」と所信表明。初めて日本代表を指揮した大会でまずは結果を出した。最大の目標は24年パリ五輪での金メダル。その理想と目標に向かって、選手たちを引っ張っていく。【奥岡幹浩】