日本ラグビー協会の理事会が17日にオンラインで開催され、岩渕健輔専務理事(45)があらためて全国大学選手権の出場枠変更について言及した。

同協会は予定されていた出場枠に加え、前回大会優勝の天理大が所属する関西リーグを1枠増とし、合計15チーム出場に変更すると12日に発表。理事には事前に報告が済まされていたが、この日の理事会でもあらためて状況の説明があり、岩渕専務理事は「レギュレーションを定めていた理由は、コロナ禍でさまざま状況が起こる。なるべくフェアで行うためのレギュレーション。一方で、そのままが全てにとって柔軟な形になるのではない。今回の話の中では当然、大学でプレーしている選手、大学生、ファンの皆様、ステイクホルダー…。一番いい形にできればいいということだった」と見解を示した。

従来は前年度の優勝、準優勝チームが所属するリーグに対して、出場枠を1つ増やしてきた。だが、20年度は同志社大(関西リーグ)が新型コロナウイルスのクラスターで出場辞退。当初のレギュレーションでは本年度も同じ数を踏襲(関東対抗戦5チーム=19年度は早大が優勝、明大が準優勝で3チーム+2チーム。関東リーグ戦3チーム、関西3チーム、九州学生1チーム、北海道・東北地区代表1チーム、東海・北陸・中国・四国地区代表1チーム)して、14チームで開催の予定だった。【松本航】