今月上旬の第3戦イタリア大会でショートプログラム(SP)7位から大逆転優勝した鍵山優真(18=オリエンタルバイオ/星槎)が、前回失敗したSPの連続ジャンプの位置を変えたことを明らかにした。

氷の感触を確かめた後、報道陣の取材に応じ「去年と同じ4回転サルコー-3回転トーループのコンビネーションに戻しました」。イタリア大会では冒頭の4回転サルコーで着氷が乱れた上、続く4回転トーループ-3回転トーループの予定が3回転トーループの単発になるミスが出て7位に沈んでいた。

これを、まず4回転サルコー-3回転トーループ、続いて4回転トーループという昨季と同じ構成に。「去年やっているので、すごくやりやすい。1本目を跳べたら2本目のトーループも安心して跳べるので変えました」と説明した。

イタリア大会後の調整については「SPですごく悔しい思いをしてしまったので、たくさん曲かけをしてジャンプの安定性を高められるように練習してきました」。イタリアに残って調整した後、当地入り。初日の公式練習を終えると「初めて滑る氷だったので、まずはスケーティングで感触を確かめて。自分が好きな氷というか、それに近いような氷で今まで練習してきたので、すぐジャンプも慣れましたし、非常に跳びやすかったと思います。この調子で明日も頑張りたい」と前向きだった。

第3戦の優勝で堂々と狙える立場にあるGPファイナル(12月、大阪)に向けては「もちろんファイナルを狙っていますけど、あまりファイナルのことは考えずに、これは1大会として自分の目標を達成できるようにしたい。SPもフリーも、イタリアで達成できなかったノーミスすることをしっかり大切にして頑張りたい」と堅実な考えを口にした。