3大会ぶりの優勝を目指す明大(関東対抗戦3位)が雪辱の舞台へ駒を進めた。東海大(関東リーグ戦1位)を39-24で下し、早大に敗れた19年度以来の決勝進出。帝京大は37-30で京産大(関西1位)を退け、9連覇した17年度以来、4大会ぶりの頂点に王手をかけた。

決勝は9日午後1時15分から国立競技場で行われる。

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【決勝展望】

強力FWを擁する帝京大と、個性豊かなBKが光る明大。近年の関東対抗戦をけん引してきた両チームの戦い。帝京大はプロップ細木主将を中心に、京産大の強力スクラムを攻略した。フッカー江良、NO8奥井らが接点(ボールを奪い合う局面)で前に出ることで、チームに勢いを与えていく。明大は昨夏の東京五輪7人制日本代表に名を連ねた3年生WTB石田が、東海大戦で前半2トライ。下半身を痛めて後半10分に退いたが、神鳥監督は「そんなにひどくないとは聞いている」。FB雲山らの個人技も魅力で、BK陣がキックも用いながら、いかに敵陣へと導けるかも焦点になる。