ノルディックスキー・ジャンプの雪印メグミルク杯は30日、札幌・大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=137メートル)で行われ、男子成年組で葛西紀明(49=土屋ホーム)が今季初優勝を果たした。

1回目138メートルで2位、2回目137メートルを飛んで逆転で制した。優勝インタビューでは「やったぞー! 帰ってきたぞー!」と、17年11月の全日本選手権(大倉山)以来4シーズンぶりの頂点への返り咲きを喜んだ。

1月30日は長女の6歳の誕生日。テレビカメラに向かって「璃乃ちゃん、誕生日おめでとう」と叫んだ。「今日は娘の誕生日ということで絶対優勝して帰って来ると約束してきた。優勝できてうれしい」とパパから最高のプレゼントを贈った。

北京五輪では9大会連続の出場は果たせなかったが、初の試みとしてフジテレビのコメンテーターとして臨む。3日に北京入りしてから期間中は各競技会場に駆けつける予定。出発直前まで試合をこなし、ラストで白星を飾る勝負強さを見せ「みんなに勢いをつけられるジャンプができた。僕もテレビ局の解説者としてみんなに熱い応援をしたい」と意気込んだ。

最後に「今年もうすぐ50歳。50歳でも飛べる、やれるというところを見せたい」と、レジェンド健在だった。