フィギュアスケート女子の樋口新葉(21=明大/ノエビア)が、世界選手権初優勝を飾った同い年の坂本花織(21=シスメックス)から刺激を受けた。

4年ぶり出場となった舞台では11位。フランス・モンペリエの会場で坂本について「かおちゃんが優勝すると私も思っていました。ここまで1年間、いつも安定した演技で点数を出すことはすごく難しいと自分も感じながらも、かおちゃんがすごく強い部分を見せてくれていた」と素直な思いを明かした。切磋琢磨(せっさたくま)してきた友であり、ライバルの姿勢を見て「すごく刺激を与えてもらえた。そういう存在。自分は(3回転)アクセルを入れてやりましたけれど、アクセルがなくても安定した演技で、いつもいつも点数を出していけば、世界一になれることが分かった。そういうところも踏まえて、今後練習できたら良いと思います」と力を込めた。

5位入賞を飾った2月の北京五輪(オリンピック)を経て、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を目指す思いが芽生えた。スピードスケート高木美帆と話す機会があったという。他競技のアスリートからの学びも力を与えてくれた。

「1人の人間として、すごく尊敬できる選手。本当に1つのことを極めるために『すごくいろいなことを考えているんだな』と感じることができました。そういうトップの選手、他の競技の選手と話す機会があるのは、すごく刺激になるなと感じました」

今後は坂本らと日本女子を引っ張っていく立場になる。かけがえのない経験を胸に、4年後を目指して進む。(モンペリエ=松本航)