6度の大学日本一を誇る関東学院大が、敗戦から手応えを見いだした。

今季1部に昇格した東洋大を相手に前半は20-26。後半28分にWTB安藤悠樹(1年=日向工)のトライで2点差に迫ったが、同37分のトライで引き離された。フッカー米井翔啓主将(4年=松山聖陵)は「ハードワークしきれた。結果は負けたけれど、勝ち負けより、関東にとって得られたものがあった」と次戦の立正大戦(10月1日、小田原)での勝利を誓った。

今季はジャージーを新調し、水色と紺のボーダーで襟付き、胸のオリーブのマークが復活。日本一を争っていた黄金期の歴史を胸に刻み、シーズンに臨んでいる。板井良太監督は「『伝統を背負っているんだ』というのを感じる。『もう1度』という気持ちにつながる」とキッパリ。身長192センチのFBラリー・ティポアイールーテル(1年=倉敷)も「関東学院には歴史がある。自分も関東学院で優勝をしたい。学年も関係ない。人任せじゃなく、自分から火をつけて、1歩を踏み出して、みんながついてくるようなリーダーシップを出したい」と誓った。

開幕戦(9月10日)で流通経大に14-55で敗れた後は、地道なタイヤ押しもメニューに組み込みながら、スクラムの基礎に向き合ったという。米井主将は「今年はハードワークがテーマ。(次戦まで)5日間しかないけれど、もう1回。次は勝ちきりたい」と言い切った。伝統のジャージーとともに、まずは今季初勝利を目指す。【松本航】