シャンソン化粧品が、今季最後の地元戦を飾れなかった。首位のトヨタ自動車に59-81で敗れ、3連敗となった。現在チームは、李玉慈HC(70)に加えて選手10人が故障やコンディション不良で離脱。苦しい台所事情の中で勝利を目指したが、及ばなかった。

勝負どころで競り負けた。リバウンドの数ではシャンソンの34本に対してトヨタが35本と互角に展開。しかし、確実に得点につなげていく相手に徐々に離される。3点シュートの成功率も約20%劣るなど、精度の差も重く響いた。PG小池遥主将(27)は「『ここぞ』という場面の球際で勝てず、決めきる力も足りなかった」と唇をかんだ。

収穫もあった。アーリーエントリー(入団内定者に限り加入前に競技者登録できる制度)で2日に合流したCイゾジェ・ウチェ(18=京都精華学園3年)が両軍最多の18得点。高卒3年目のPG知名祐里(21)も、途中出場から12得点と“新鮮力”が躍動した。リーグ戦は残り10試合。小池は「優勝の目標は変わらない。下を向かずに一丸となってやっていきたい」と話し、前を向いた。【前田和哉】