東京オリンピック(五輪)クライミング女子複合銀メダリストの野中生萌(25)が鮮やかな赤色の髪をなびかせて、今季国内初戦へ臨む。

3日、ボルダージャパンカップ(BJC)2023(2月4、5日、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場)の前日会見が行われ、「新しいシーズンなので、いい感じのスタートが切れれば」と笑顔で誓った。

昨季はIFSCクライミング・ワールドカップ(W杯)で6大会中3度表彰台に上り、年間ランキングで2位につけた。自信を胸に挑む今大会へ「特別に新しいことをしているわけではなく、普段の練習の延長で、苦手は克服しつつも、普段通りトレーニングしてきた感じ」と悠然と構えている。

今年8月には24年のパリ五輪の選考を兼ねた、IFSCクライミング世界選手権(スイス・ベルン)が控える。「世界選手権に出れるかどうか(が大切)だと思うので、まずはそこへ向けて頑張りたいです」。飾らない口調で言い切り「出たいので」と笑いながらつけ足した。

同大会は4日に男女予選、5日に男女準決勝、決勝が行われる。