両チーム全勝で迎えた“ロコ対決”は「フジヤマペア」に軍配が上がった。

4年ぶりの優勝を狙う藤沢五月(31=ロコ・ソラーレ)山口剛史(38=SC軽井沢クラブ)組は、前回王者の吉田夕梨花(29=ロコ・ソラーレ)松村雄太(33=TM軽井沢)組と1次リーグ最終戦で激突し、8-6で勝利した。藤沢は「最後(のショット)は緊張したんですけど、4人制でのスキップの役割だと思うので、決められてよかった」と胸をなで下ろした。

試合開始時点で、両チームとも決勝トーナメント(準々決勝)進出を決めていた中、1次リーグ最終戦で直接対決が実現。

互いにビッグエンドを許さず、4-4で迎えた第7エンド(E)で、フジヤマペアは本来は山口が投げるはずの4投目で藤沢が投じてしまうミス。相手に指摘を受け、1投分が無効となった。チャンスを逸しかけたが、藤沢が5投目で相手のNO・1ストーンを押し出し、2点を奪った。

両者譲らぬまま、試合はエキストラエンドへ。後攻で迎えた第9Eで藤沢がラストロックを決め、2点を奪取し、大熱戦をものにした。

藤沢は第7Eで投げ順をミスした場面を回想。「私たちがよくやってしまうミスで。ショットを決めることに集中しすぎてしまった」と苦笑いで理由を明かした。

4年ぶりV奪還&4月下旬の世界選手権(韓国)の出場権をつかむべく、山口は「勝ち負けもありますけど、ここまで積み重ねてきたチームワークやスキルを出したい」とし、「パワー!」と気合を入れた。

両チームは25日午後6時30分開始の準々決勝へ臨む。

◆混合ダブルス(ミックスダブルス)とは

1チーム(男女各1人)が5個ずつストーンを投げる。各エンドはストーン2個をあらかじめ配置した状態からスタート。1人が1投目と5投目を投げ、もう一方の選手が2~4投目を担う。各チームとも、1試合で1度だけパワープレー(ストーンの初期配置を左右どちらかにズラし、複数得点を狙うこと)を行使できる。10エンド制の4人制と異なり、試合は8エンドで終了となる。

◆今大会の競技方法

出場している全21チームを3ブロックに分けた予選リーグを実施し、総当たり形式で順位を決定する。各ブロック上位2チーム(計6チーム)が自動的に準々決勝へ進出。各ブロック3位となったチームのうち、DSC(試合前に投じるドローショットの結果)がトップのチームも準々決勝へ駒を進める。残り1枠については、DSC2位チームと3位チームとでプレーオフ(25日午後3時10分開始)を実施し、勝利したチームが出場権を手にする。