宇都宮ブレックスが西地区首位の島根スサノオマジックを苦しめた。

第1クオーター(Q)に7本の3点シュートを決められ、16-25と出遅れたが、第2Q以降はしっかり修正。効果的なディフェンスで、リーグ屈指の攻撃力(前節まで1試合平均84・3得点)の島根を70点に抑えた。

佐々宜央ヘッドコーチ(HC)は「出だしにつまずいたが、島根さんを70点に抑えるのは素晴らしいこと」と話した。確かにオフェンスではオープンチャンスに決めきれない場面もあったが、スタッツを比較すると大きな差はない。

宇都宮は21勝20敗で東地区5位、島根は11連勝で34勝7敗ではあるが、チーム力にそこまでの開きはないと感じる。試合後の佐々HCの表情も「手応え」の方が大きかったようにみえた。しかし、ちょっとの差が勝敗を分けるのも事実だ。

第4Q残り3分から、2本の3点シュートを含め3連続得点した渡邉裕規の言葉にヒントがある。

渡邉 もっと早くああいう時間帯を作れれば最後まで分からない展開にできた。前半までに2ファウルの帰化選手(島根ウィリアムス)をしっかりファウルトラブルに追い込めば勝機がぐっと近づいたはず。僕らみたいなチームは嫌らしく、根気強く、相手にストレスを与えていかないといけない。

粘り強く、あきらめず、自分たちの力を信じて。プレーオフ進出の可能性を問われた比江島慎は「まだまだチャンスはあると思っている。僕らはあきらめていない」と話した。19日の第2戦に答えがある。