【アレン(米テキサス州)=阿部健吾】シニア参戦2季目でショートプログラム(SP)9位の壷井達也(20=シスメックス)は、大技の後のミスが響き、得点を伸ばせなかった。

フリー144・41点を記録し、合計216・98点。序盤で4回転サルコーからの3回転トーループ、単発の4回転サルコーを決めたが、続く3回転ジャンプで2つの転倒があった。「本来、ミスすべきでない場所で、ミスが出てしまったのは、すごい悔しいです」と汗をぬぐった。

特に痛かったのが後半の3回転ループ。転んだ影響で続いて予定していたトリプルアクセル(3回転半)の回避を決めたが、構成が変わったことを頭の中で処理しきれずに連続ジャンプを跳びすぎ、減点を受けた。「頭が追いついていなかった」と反省した。

前日のSPでは好感触だった4回転サルコーで転倒していた。昨年は4位と5位と表彰台に迫った手応えを胸に戻ってきた舞台で、思わぬ低迷。「昨日の夜ですね、ほとんど寝られなくて」と明かした。サルコーの雪辱は果たしたが、その後が続かなかった。

「この失敗を失敗で終わらせないで、絶対にいつかできる時が来るっていうのは信じて、努力をし続けたい」。2戦目は第6戦NHK杯(11月、大阪)に出場する。

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