【上海(中国)1日=竹本穂乃加】初出場の山本草太(24=中京大)が、94・44点を記録し、4位発進となった。

派手なガッツポーズが飛び出した。冒頭の4回転-3回転の連続トーループでGOE(出来栄え点)で大きく加点をつけると、その後の4回転サルコーも成功。最後のトリプルアクセル(3回転半)を決めると、思わずギュッと拳を握った。演技後は、満足そうに笑みを浮かべた。

国際大会では今季初めて90点台を記録。「自分がやるべき演技というのは全て出せた。練習の成果が全て発揮できたと思う。フリーに向けてしっかり気持ちを切り替えて練習を信じて出し切りたい」と安堵(あんど)の表情で振り返った。

今季はグランプリ(GP)シリーズのスケートカナダでGPシリーズ初制覇。昨年末の全日本選手権では、ハイレベルな大会で3位に食い込むなど、成長の足跡を残した。初出場の大舞台は、前年の良い流れを残しつつ、気持ちを新たに臨んだ。試合前には「全日本がスタートになると思う。日々成長したいという思いで、変わらずに辛い練習に取り組んできた。その練習の成果が、この4大陸でも全て出せたらと思う」と力を込めていた。

これが今シーズンの最終戦になる予定。活躍の裏でGPファイナル出場を逃すなど悔しさも味わったが、終わりよければ全て良しの思いでシーズンを締めくくる。「これが終わったらちょっとゆっくり休めるっていう気持ちで、ラスト頑張っていけたらなって」と、最後までさわやかな笑顔を見せるつもりだ。

フリーは、3日に行われる。

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