初出場の“さえルカ”こと清水咲衣(18)本田ルーカス剛史(21)組(木下アカデミー)が、29日に行われるフリー進出を決めた。ショートプログラム(SP)で43・69点をマークし、14位発進した。

キャシー・リード氏振り付けの「白鳥の湖」の雄大な音楽を背に、初めての大舞台を舞った。

冒頭のツイストリフトが乱れ、続くスロー3回転ループは2回転になったものの、2人同時のダブルアクセル(2回転半)を決めると、落ち着きを取り戻した。演技後は時折悔しい表情を浮かべながらも、2人でうなずき合う場面も見られた。ペア4試合目にして、SP過去最高得点を記録した。

昨年5月に結成し、約半年で全日本ジュニア選手権に参戦。今年2月上旬に初の国際大会ババリアンオープンに挑み、今大会の参加に必要なミニマムスコアを獲得していた。

点数に重きを置かず、楽しむことを今大会の目標に設定している。公式練習後には、清水は「ここに来られたことへの感謝の気持ちが大きい。グランプリシリーズとかを戦ってきたすごい選手がたくさんいるけど、自分たちのペースで一番いい演技ができたら。笑顔で終われるようにしたい」と話していた。