静岡ブルーレヴズが、ホームにトヨタを迎えた東海ダービーを24-8と快勝した。新リーグとなって以降、3戦全敗を喫していたスター軍団から白星を奪い、今季2度目の2連勝。8位だったチームは勝ち点4を積み上げ、同24。7位だった相手と並び、得失点差で暫定順位を入れ替えた。プレーオフ進出(4位以内)に負けられない1戦を勝ちきり、ゲーム主将のフランカー庄司拓馬(25)は「この2連勝はチームにとってプラス」と強調。残り5戦に向けて弾みをつけた。

終始雨に見舞われた天気も味方につけ、前半からアタックし続けた。0-3の同5分には右展開したボールをWTBキーガン・ファリア(29)がトライに飛び込む寸前、相手から危険なタックルを受けた。これがペナルティートライに認定され、7点を挙げた。ファリアは後半10分、敵陣でのラインアウトから右に回った球を右隅に持ち込んだ。今度こそ正真正銘のトライに「他選手のサポートのおかげ」と白い歯を見せた。

トライは互いに1本ずつと引き分けた。だがFW陣が敵陣でハードワークしペナルティーゴールに結び付けた。5本を蹴ったSOサム・グリーン(29)が4本を成功させて貢献。「大きな勝利になった」と喜んだ。藤井雄一郎監督(54)は戦い方を「意思統一できた」。「チームとして成長している」と続け、胸を張った。次節ホーム戦(来月6日、ヤマハスタジアム)では11位三重と対する。連勝の山を築き、さらに順位を上げたい。【倉橋徹也】