コベルコ神戸スティーラーズが、花園近鉄ライナーズとの関西ダービーに60得点の大勝を収めた。勝ち点5を加えて同34に伸ばし、通算7勝4敗でプレーオフ圏内の4位を守った。

終わってみれば計8トライの快勝だったが、デイブ・レニー・ヘッドコーチ(60)は「私はハーフタイムには、すごく怒っていた。前半は精度があまりにひどく、何1つ重圧を相手にかけられず、腹を立てていた」という。

神戸が序盤からリードしても、自分たちのミスで追い上げられる展開。後半14分の時点でわずか5点差。しかし、その後は5連続トライなどで突き放した。指揮官のゲキが、ようやく効いた形だ。花園には昨季、23点差からの大逆転負けを喫していたが、今季は詰めを誤らなかった。

同ヘッドは「後半は選手がいいリアクションをとってくれて、丁寧に仕留めきることができた。自分たちが相手に重圧をかけて、得点に結びつけられた」と評価した。

共同主将のロック、ブロディ・レタリック(32)も「ミスに対し、言い訳してはだめ。チームとして成長しないといけない」と厳しい表情ながら「求めているパフォーマンスではなかったが、勝ち点5を取れた。次の試合に臨みたい」と気を取り直した。

地元でのホスト3連戦最後の次節4月7日は、勝ち点5差で3位につける東京サントリーサンゴリアスとの上位対決となる。