フィギュアスケートのアイスダンスで22年北京オリンピック(五輪)日本代表の小松原美里(31)尊(32)組(倉敷FSC)が、電撃的にカップルを解散することになった。22日、所属事務所が日本スケート連盟を通じて発表。美里は競技者を引退し、尊はさまざまな可能性を熟考しているという。

美里は発表後、インスタグラムを更新。「誠に急ではございますが、先日の3月にモントリオールで開催された世界選手権をもって23年の競技生活の幕を締めることに決めた事をご報告させて頂きます」と報告した。

理由の一端について「今年は本当に毎試合怪我と戦っていて身体が苦しい中、2月の四大陸選手権では、自己過去最高得点を出すことができ、モントリオールの世界選手権では自分の好きな、練習してきた演技が出来ました。こうした今シーズンの経験、そして五輪の夢を叶えられたこと。自分の競技人生をやり切ったと心から思えている自分に気づきました」とつづっている。

「チームココ」の愛称で親しまれた2人は16年にカップルを結成。17年には結婚し、米国出身の尊は20年11月の日本国籍取得を機に「ティム・コレト」から「小松原尊」となって大会に出場するようになった。

全日本選手権で5度の優勝経験を持ち、北京五輪では主将として団体戦で初の銅メダル獲得に貢献。24年1月にはカミラ・ワリエワ(ロシア)のドーピング違反認定により、国際スケート連盟(ISU)が日本を銀メダルに繰り上げることを正式発表している。

本人や所属事務所によると、今後は引き続きアイスショーやプロスケーターとしての活動を継続、拠点カナダでのコーチ資格の取得も目指していくという。

2人のコメントは以下の通り。

いつも応援して下さっている皆様へ

チームココを結成してから8年間、日本スケート連盟関係者の皆様をはじめ、スポンサーの筑波記念病院様、温かい声援を送って下さったファンの皆様にご厚情を賜り、大変感謝しております。

スケートの素敵なところを沢山観させて経験させて頂きました。

この経験を活かし、どのように生きていくか模索しながら、人として更に成長していけるように学び続けます。

心よりありがとうございました。

小松原美里・尊

【写真特集】北京オリンピック日本代表 小松原美里、尊組 電撃的カップル解散 これまでの歩み