24年パリオリンピック(五輪)4位の白井空良(ムラサキスポーツ)が、逆転で初優勝を飾った。4日の準決勝を首位で通過して迎えた決勝では、2位に6・76点差をつける合計189・87点をマーク。今年6月から始まる28年ロサンゼルス五輪予選に弾みをつけ、「すごくうれしい気持ち」と喜びをかみしめた。

45秒間で技を自由に滑る「ラン」と、一発勝負の「ベストトリック」各3本からそれぞれのベストスコアの合計点で争われた決勝。暫定4位で迎えた最終試技で「どのレベルでもこの技をやろうと決めていた」という新たな大技「キャバレリアル・キックフリップ・バックフリップ・ビッグスピンアウト」を成功させ、逆転で頂点に立った。五輪2大会連続金メダルの堀米雄斗(三井住友DSアセットマネジメント)や根附海龍(DC Shoes)ら国際大会常連の強豪がひしめいた今大会。「世界大会ぐらいのレベルで、挑戦の場所。全部決め切れて良かった」と満足げな表情だった。

特別後援の宇都宮市から複勝として宇都宮餃子100人前が贈呈。「うれしいけど、一気に来たら冷蔵庫に入らないのでどうするんだという話をしていました」と笑みを浮かべた。

五輪では20年東京大会9位、24年パリ大会4位と悔し涙を飲んできた。「次は絶対、金メダル」。そのリベンジへつながる予選レースが、今夏から始まる。「誰よりも悔しい思いをしている。それを生かしてLAに向かって頑張っていきたい」と、決意を新たにしていた。

堀米は172・57点で5位。現状では五輪予選序盤の3試合に出場できない見通しとなった。五輪に出場するためには、今秋に行われる日本選手権で3枠の予選代表枠を勝ち取った上で、来年の五輪予選後半でポイントを稼ぐ必要がある。【勝部晃多】